絵本で子育て
今回は絵本をどう子育てに役立てればいいのかをお話しします。
・絵本を読み始める時期は生後2~3か月頃から
・絵本は1日20冊読みましょう(同じ本を何回も読むのもOKです)
・本屋さんや図書館で実際に読んでみて好きな本をお子さんと一緒に選びましょう
まずは、絵本を読み始める時期についてです。
赤ちゃんは、3か月にもなればお母さんを理解していて、
お母さんの声を心地よいと思っているはずです。
お腹の中から生後3か月の間にしっかり愛を育みましょう。
子守唄を歌ってくれたり、
泣けば飛んできておむつを替え、ミルクをくれる、優しいお母さんの声です。
お母さんの優しい声で読むからこそ
子供は絵本を大好きになります。
絵本が好きな子は本が好きになります。
本が好きな子は作文や文章題が得意な子になります。
私が住んでいる地域では3か月検診の時に赤ちゃん絵本がもらえました。
まだ首の座らない子が多いにもかかわらず、
検診後にボランティアの方が読み聞かせもしてくれて、
抱っこでみんな聞いていたのを覚えています。
もちろん耳は生まれてすぐ聞こえていますので、
生後すぐに絵本を読んであげてもいいのですが、
絵はほとんど見えないですから子守唄で十分です。
2~3か月に読むといい本をご紹介します。
この本はリズムよく「がたんごとん」という言葉が繰り返され、
言葉を理解しない赤ちゃんでも繰り返しのリズムを楽しむようになります。
リズム感の良い、言葉の繰り返しは赤ちゃんにとってはたまらないものなのです。
赤ちゃんは、白黒→赤→原色の順に見えるようになります。
そして、丸い形が大好きです。
「もいもい」という意味がない音がリズムよく感じるのでしょう。
擬音やオノマトペをたくさんこの時期に教えると言葉を早く話します。
赤ちゃんが最初に覚えるあそびは「いないいないばあ」でしょう。
絵本を読むだけでなく
実際に手で顔を隠して「いないいないばあ」とやってあげてください。
「ばあ」という発音は
早い子では生後6か月くらいから言えるようになります。
1歳くらいには、自分で「ばあ」と言ってやって見せてくれるようになります。
赤ちゃんはオノマトペが大好きです。
この絵本で「じゃあじゃあ」したら、
ご自宅の水道でも実際に「じゃあじゃあ」してみてください。
水道ってどんなものかを、目で見て手で触って五感で感じさせます。
五感を刺激することが発語を促してくれます。
この本の絵は、みずみずしいくだものがまるで本物のように描かれています。
絵本だけでなく本物にも触れさせてあげてください。
りんごを皮付きのままよく洗って触らせます。
「重いね。つるつるだね。いい香り。」と声をかけ、
補助しながら触らせ、香りをかがせます。
皮をむき、切ってお皿に乗せるところも見せます。
大人が食べているところも見せましょう。
おおげさに「おいしい~」といってほっぺに手を当てます。
赤ちゃんが欲しがったら、すりりんごの果汁を少しずつあげてもいいですね。
こうして、絵本の中のりんごと本物のりんごが
同じりんごであるという概念が育ちます。
言葉だけでなく概念も育んであげましょう。
次回は生後4か月以降の絵本についてお話します。